実はスワング取引は貯蓄法だった
私自身が勘違いしていたのだが、「スワング取引」に始まる一連の投資法は、
実は「貯蓄」に非常に近いものだった。
つまり、FXと言うシステムを利用した「貯蓄」なのである。
もちろん、レバレッジをかけている以上は「投資、投機」と言う側面はあるのだが、
口座を破たんさせずにコントロールさえしていれば、非常に高いリターンを得る事のできる「外貨預金」と言っても差し支えない。
外貨預金は、当然ながら為替損益が発生するが、スワング取引においても同様に為替損益が発生する。
FXと言うシステムを利用してレバレッジをかけているので、時として為替差損が非常に大きくなり、口座を破産させない為に損切をする場合がある。
その損切を負けと捉えてしまうと、ただのFXになってしまうのだが、大切なのは1日のスワップ額(以後、スワップ日額)であり、累計入金(投資)額に対して何%のリターンがあるのかが問題である。
口座を破たんさせなければ、スワップを受け取り続ける事ができるので、例えば、年利で見るのであれば、すべてのリターンを得るのは当然ながら1年後であるが、その代わりとして、ノーリスク(あくまで口座破たん無しの前提)で高いリターンが得られる。
仮にスワップ日額が100円だったとしよう。
血の気の多い諸兄や、スワング取引を理解していない人の多くの者が、「たった100円」と鼻で嘲笑うであろう。しかし、それが10万円の投資に対してであれば、笑っていられるだろうか。
スワップ日額が100円なら年額に直すと36500円であるから、投資金額に対して
年間36.5%のスワップとなる。
ここまでの話を聞くと、遠い昔に聞いた話である事に気づくだろう。
そう、「キニシナイ氏」に代表される、リーマンショック前夜の「スワップ投資法」である。しかしならが、「スワップ投資法」と「スワング取引」は似て非なる物である。
私とキニシナイ氏との大きな違いは、私はキニシナイ氏のように数千万単位の金を持っていないので、いきなり大きなポジションを建てる事ができない事だ。
従って、最初からスワップ日額が数万円とはいかない。
スワング取引の目的は、微小の差益を取りながら、また、月に数万円ずつ入金を繰り返して、累計投資額を増大させ、スワップ日額を増大する事により「自分年金」のスキームを確立する事にある。
スワング取引は、キニシナイ氏の方法と血の気の多い諸兄の取引方法のド真ん中に位置する取引方法なのである。