スイスフラン 2011年8月 2015年1月
2011年8月
スイスフランは、欧州各国の財政破たん懸念や、米国のデフォルト懸念を嫌気した各国の資金が、リスク回避に選んだ通貨として、8月上旬まで上昇を続けました(スイスフラン/円の最高値は8月9日)。
それが一転して急落、8月26日現在、安値を切り下げる展開となっています。
この下落転換の背景には、スイス国立銀行(SNB、スイスの中央銀行)によるスイスフラン安誘導のための各種金融緩和策の存在がささやかれています。
2015年1月
■スイスフランショックとは
スイスの中央銀行であるスイス国立銀行が2011年9月から維持してきたスイスフランに対するユーロの下限(ユーロスイス相場)を1.2000として無制限介入を行っていくという為替方針を2015年1月15日に突然撤廃、その結果ユーロスイス相場は一時41%の急落となる、主要国通貨においては過去に例を見ないマーケット変動となり金融市場に混乱をもたらした。この3年以上続いたスイス中銀による介入方針の突然の終了によってユーロスイス相場の急落(スイスフラン急騰)を受けたマーケット急変と、それによりもたらされた一連の事態のことを「スイスフランショック」という。